中高年失業中日記「実習終了」2011/06/16 02:03:07

投稿者: イクタシバ イタル
タイトル: 実習終了
日付: 06/16/2011 02:03:07
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■ホームヘルパー2級の実習が本日で終わりました。

 本日は一般病棟でロングステイされている利用者の介護実習でした。

 以下が本日の実習内容です。

 ・ベッドシーツ交換。
  担当ヘルパーの方と二人一組になって、ひたすらベッドシーツ、布団カバー、
  枕カバーなどの交換です。
  スクーリング時の実技では、シーツの皺がどうの、褥瘡(じょくそう:床ずれ)
  がどうのと、細かいことを言われましたが、実際の現場ではあまりそんなこと
  を気にする様子はありませんでした。見た目に皺がなかったらいいというよう
  な感じでした。

 ・環境整備
  こう書くと難しそうな仕事のようですが、何のことはない、「ベッド周りの雑巾がけ」
  です。

 ・トイレ誘導と手洗いの促し
  利用者さんに「トイレ行きましょか」と声をかけて連れて行くことです。
  排泄介助自体はしませんでした。実習生には任せられないようです。

 ・おむつ交換
  寝たきりの方のおむつの交換です。これも担当ヘルパーの方と二人一組で行いました。
  慣れるとそんなことはないのでしょうが、私はやはりあまり気分のいいものではあり
  ませんでした。老婦人でしたので尚更でした。

 ・レクリェーション
  唱歌などです。

 ・食事介助
  一人で食べれない方の介助。前日の時も前々日の時もそうでしたが、どれだけ食べて
  もらえばいいのか、いきなり「食事介助してあげて!」と言われてもわかりません。
  時間の関係もあるのか、ある程度のところで終了です。本当に食べたいだけ食べて
  いただけたのか、よくわかりませんでした。
  その後、後片付けですが、食べ残しだらけで、それはそのまま残飯として処分されます。
  もったいないなあと思いつつも、それが現実です。

 ・うがい、レクリェーション(唱歌など)、手の消毒、おやつ配膳&摂取介助、起立訓練促し
  などを行った後、折り紙など。

 こうして四日間の実習をすべて終えました。特にヘマはしませんでしたし、指示されたことは一応きちんとこなせたと思います。おそらく(気持ちの面を除けば)仕事として十分やっていけるものと思います。(そりゃ、そうです。はっきり言ってヘルパー2級レベルは、しばらく社会を離れていたおばちゃんにだってできる仕事ですからね。これが介護福祉士というレベルになるとやはりそれなりの経験が求められると思いますが、普通に労働観念を持っていて、人とコミュニケーションが普通に取れる人間なら誰でもできるでしょう)

 後は修了申請をすれば、晴れて私にホームヘルパー2級の資格が与えられます。帰宅してすぐにその準備をしました。後は各種書類を入れた封筒を送るだけです。

 ただ、スクーリングや実習を終えた今、やはり私はこれを仕事にすることはできないと思いました。理由は今までこのブログでさんざ書いたとおりです。この資格は将来、身内にこの資格を持った人間が必要となった場合のためのもの、そして今は、間接的に生かすことができる職種を物色するためのもの、という位置づけにします。

 余談ですが、実習の最後の最後で、かなり頭にきた出来事がありました。実習終了まで後一時間という頃、指導ヘルパーさんから、新聞紙や広告といった紙を渡され、折り紙の箱をできるだけたくさん折って欲しいと言われました。何でも翌日以降、何かでそれを使うような口ぶりでした。特に立て込んだ仕事はなかたったですし、指導ヘルパーさん達は終業時間になったということで、それを私たちに託して帰られたのです。
 私ともう一人の実習生は、最後なので、できるだけたくさん折って帰ろうと思い、一生懸命折っておりました。すると、そこに違うヘルパーさん(その時間から今日の勤務が始まったヘルパーさん)が来て、いきなり「ここで折らずに利用者さんと一緒に折って下さい。でないと意味がないです!」と頭ごなしに言ってきました。
 その瞬間「カチン!」と来ました。二十代後半くらいと思われる、鼻っ柱の高そうな女性でしたから、それは尚更でした。

「私たちは、XXさんに単に『ここでこの紙を使って、箱を折れるだけ折っておいて下さい』と指示されたから、そうしていたのです。利用者さんと一緒にやって下さいというような指示は受けていません。それを意識できなかった私たちに落ち度があるかもしれませんが、今日初めてこの部署に来た私たちにそこまでの考えにたどり着くほどの器量は持ち合わせておりません。『意味がない』と仰る気持ちはわかりますが、なぜ私たちがここでこのような作業をしているのか確認するのが、今出勤されてきたあなたが、まずはするべき行為ではないのですか。そして私たちがやっている行為が、あなたの意にそぐわないのであれば、あなたの同僚であるXXさんにあなたが仰る意図を伝え、私たちにそう指示するように言うのが筋ではないでしょうか?」

 という言葉が喉元まで上がってきました。しかし、ここはグッとこらえ、その言葉を飲み込みました。

 はっきり言いますが、私達実習生に対する指示はヘルパーさんの間でほとんど意思統一されていません。担当が付くものの、場面場面で色んな方から色んなことを言われます。実習生に対する指示の引き継ぎなんてものもまったくないみたいでしたから、中には我々がやったこともないことに対して「昨日の実習部署でやったんじゃないのか?」などと、嫌味とも取れるような言い方をされるヘルパーさんもいました。
 仕方ないですよね、所詮外部から来た実習生です。ここで働く新人を育てるわけではないのですから、扱いはその程度でしょう。

 しかし、まあこういったところにも日本の企業や、そこで働く人間が持つ悪しき意識が蔓延していると思いました。皆私たちを実習生としてしか捉えていなくて、その先のことをまるっきり意識していません。これは応募してくる求職者を無下に扱う企業や人事担当者と同じものです。つまりその先にある事象をまるっきり意識していないのです。

 今回のことで喩えるなら、いくら外部から来た単なる実習生という身であっても、もしかすると私たちは人手不足に悩む介護業界への就業希望者であり、かつこの施設に就業を希望する人間であるかもしれないのです。そんな候補者ともなるかも知れない人間をぞんざいに扱うことが、人手不足に悩む業界にとって果たして得策なのか……。
 また、ほとんど地元と言える人間をぞんざいに扱うことが、その地域で事業を継続していく上で果たしてプラスになるのか。もちろん実習生といえども守秘義務がありますから、それは守らねばならないと思っています。しかし、そうでない部分、例えば私たちがその施設から受けた扱いは、いいも悪いも何かしらの形でいつかその施設に跳ね返るものだと思います。
 例えば、とある企業でぞんざいな扱いを受けたりしたら「金輪際こんな会社が提供しているサービスなんぞ利用してやるものか!」って思うでしょう、人間ですからね。そういうのが積もって風評になるのです。そしてそれはどこからどう伝わるかわかったものではないでしょう。

 幸い今回お世話になった施設は、ひどい扱いというまでのものではありませんでしたから、そこまで言及するのは酷かとは思いますが……。

よろしければコメントなどを……