中高年失業中日記「個人的助言」2011/05/26 10:17:12

投稿者: イクタシバ イタル
タイトル: 個人的助言
日付: 05/26/2011 10:17:12
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■介護職を考えてらっしゃる方への、現在の私なりの助言です。

 長期化する転職活動に、もはや選り好みなどしていられないという思いから、介護職、具体的にはホームヘルパーの資格を取って介護系施設への就業も一つの道ではないかと考え、資格取得のために学校に通いながら介護系施設の面接を受けるなどした私の、現在の個人的な考えに基づく助言です。

 個人的な考えですが、まず一番大事なことは、介護というものを仕事にできるか否かは、自分が他者に対する奉仕・ボランティア精神をどれくらい保持しているかだと思います。

 私は身内であれば、いざ介護という時にその精神を出せる自信はありました。今までに間接的ではありますが、身内に数人の要介護者がおりましたので、その様や自宅での老老介護の実態を見てきたからです。そういう経験があったので、赤の他人に対しても、仕事として割り切ればできないことはないだろうと思っていました。

 しかしやっぱり考えが甘かったんですよ。スクーリングに行ったり、実際に介護系施設の面接を受けるなどして、やはりこれは無理だなと思いました。

 これまでに書いてきたように、未経験無資格で得られる賃金は、拘束される時間に対してあまりにも安すぎますから、それで家族を養うことは現実的に不可能です。(独り身で借金も何もないのであればいいでしょうが)
 ヘルパー資格も、ほとんど名目程度。

 続けていればそれなりに賃金が上がっていくのではないかと、通常の会社のような人事制度を想像する方がいらっしゃると思いますが、介護保険に基づく事業であり、普通の企業のように利益を追求するものではありませんから、そんなことは期待できません(というかありえんのではないかと思います)。
 実際、面接を受けた先(比較的大きい社会福祉法人)から「施設長でさえ給料は税込で30万もありません。10年選手のベテラン職員でも税込で多くて24~5万円」と言われました。
 10年やっててそれ? ましてや施設長になるのに何年かかるの? それでも税込30万にも満たない。これは私にとってはあまりに非現実的と思えました。

 次に自分の性格です。賃金のことをまずは書きましたが、おそらくそれよりもこっちが大事でしょう。
 介護職に就くにあたっては、自分にどれだけ奉仕・ボランティアの精神があるか、そして、どれだけ赤の他人を受け入れることができるか、という点が重要だと個人的に思いました。介護は、被介護者に対する「共感」・「傾聴」・「受容」が基本になります。つまり被介護者をありのまま受け入れるということです。相談を受けたり助言はするものの、すべての決定権は被介護者もしくはその家族にあり、介護する側は基本的にそれに従わなければならないのです。
 例えば在宅ヘルパー業務の場合、細かい話ですが洗濯物のたたみ方一つとっても、被介護者の言うとおりにしなければなりません。
 想像してみてください。自分が在宅ヘルパーになって赤の他人の家に行き、洗濯物をたたんでいたら、「やめてくれ! そんなたたみ方があるか!」と言われたらどうですか。綺麗にたたんだのだからそれでいいではないか、では済まんのです。

 もっと想像してみましょう。介護職には必ず「オムツ替え」「排泄補助」といった業務があります。

 赤の他人、それも認知症のご老人の「オムツ替え」ができますか? 

 いやもっとリアルにしましょう。オムツを替えようとしてその方のオムツを開いたら大便でいっぱいです。もちろん大事な部分を含めて体には便が付着しています。便を取り除いて体を拭き、新しいオムツに替えるということが、赤の他人様に対してできますか。

 排泄補助をしていたら、お漏らしされ、体はもちろん衣服、便器周りが大便だらけになりました。もちろん自分にもその便の一部が飛んできました。あなたは大便にまみれた相手の体を拭き、衣服を替え、便所を綺麗に掃除する、しかも平常心で……。
 赤の他人に対してこれができますか。

 もっと言いますと、認知症の方には食便をされる方がいるそうです。自分の大便を手に取りそれを食べるのです。その対処ができますか?

 私はこれらをリアルに考えた時、「絶対に無理」と思いました。それまでは何気なく仕事として割り切るなどと考えていましたが、自分の性格と照らし合わせたら絶対にできないと思いました。

 身内に対してはできると今でも思っていますが、赤の他人となると話はまったく別です。もともと奉仕やボランティア精神に欠けている人間が、性格を無視して介護などと考えていたのが間違いだったのでしょう。

 おそらく私みたいに、転職先が決まらず、介護職という未知なる域に足を踏み入れようかと考えられる方が、これからも出てくると思います。確かに選り好みなどしていられない状況であることは、私も同じ境遇ゆえ重々理解します。

 しかし介護職だけは別ものと思います。前述した例は極端な部分かもしれませんが、決して珍しいことではないそうです。

 介護職という選択が頭にチラついていらっしゃる方、賃金面は抜きにして、是非とも一度前述したシチュエーションを可能な限りリアルに想像してみてください。そして本当に自分にできることなのか、仕事として続けることが可能なのかを、ご自分の性格や心情に照らし合わせてよく考えていただければと思います。

 以上、私のような中途半端なことになりませぬよう。

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コメント:
投稿者: akey
日付: 05/26/2011 18:40:57
タイトル: 大卒中年に介護は厳しい
同感です。大卒で中高年で介護経験なしでは介護は難しいと思います。かくいう私は求職活動当初、社会福祉主事の任用資格を持っていたので、なんかいかせないかなあと思って、福祉就職フェアやハロワに相談しましたが、大卒で中高年、しかも男性はまず無理といわれ、面接しても悉く辛酸をなめさせられました。ある通所介護の施設の面接官からはうちはほとんど中卒の東北出身者ですが、そういう方と一緒に働けますかと、ずばり言われました。福祉系の大学を出た若い男性なら、生活相談員として可能性はあるでしょうが、中高年はどこの施設でも”続かない”と考えています。介護業界で働くなら、施設ではなく関連業種なら道はあるかと思います。介護タクシーや福祉具関連ですね。さらにレベルの高いところで、○○療養士もかのうせいはあるんじゃないでしょうか。そういうのを視野にいれてみてはいかがでしょうか?
福祉関連で30連敗と惨敗した私の個人的考えです。

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コメント:
投稿者: 名無し
日付: 05/26/2011 19:00:02
タイトル:
私が介護を無理と思ったのはズバリ下の世話です。

食便ですかあ。。。想像を絶しますねえ。

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コメント:
投稿者: たつ
日付: 05/26/2011 20:34:54
タイトル:
参考になります。
実は自分も一回ホームヘルパーの資格を取って介護職で働こうと思いました。どこの会社も決まらないから。
確かに身内の介護でもやはり躊躇してしまいます。ましてあかの他人を考えると絶対に無理です。

自分は心が弱いです。人の為にという気持ちとお金を天秤にかけると。心から人の為にという気持ちにはなれません。
想像した時、ホームヘルパーの選択肢はなくなりました。
長文失礼致しました。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/26/2011 21:58:42
タイトル: Re: 大卒中年に介護は厳しい
akeyさん こんばんは。
コメントありがとうございます。

 社会福祉主事任用資格については私も以前に調べましたが、残念ながら科目が足りなくて資格がありませんでした。「社会福祉」と名のつく科目を2科目取っていたのに、科目名の読み替えが可能となった年よりもはるか前に卒業したので科目名読み替えができないと言われ、やむなくあきらめました。
 akeyさんが仰るように、ホームヘルパー2級の資格を生かせるのは何も介護そのものの業種だけではなくて、普通のタクシー会社でもこの資格がある人歓迎というところがありますね。おそらくこの資格を持っている運転手ということで障害者向けのお客さんを獲得しようということでしょう。介護用品レンタル店も、この資格があると「福祉用具専門相談員」とは名乗れませんが、同等の能力があると認定されますから、そういう意味では生かすことができそうですね。問題はやはり賃金がどうなのかということになりますが。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/26/2011 22:02:05
タイトル: Re: タイトルなし
名無しさん こんばんは

私も話には聞いていたのですが、改めて聞いた時、リアルに想像してしまいました。
視覚だけでなく臭覚もあるということを忘れがちですが、多分強烈なのだろうと思いました。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/26/2011 22:14:55
タイトル: Re: タイトルなし
たつさん こんばんは。

私も同様です。
結局私はホームヘルパーという職種を逃げ道にしていたのでしょうね。
本当に心から介護という職に従事している方々には何か申し訳ない気持ちです。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/26/2011 22:17:44
タイトル:
「管理人のみ閲覧できます」でコメントしてくださった方、コメントありがとうございました。お礼だけでも返信させていただきますね。ありがとうございました。

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コメント:
投稿者: りんすけ
日付: 05/27/2011 01:06:24
タイトル:
再コメントさせていただきます。

ikutashibaさんは介護での就職は難しいとの判断をされたのですね。
今までとは全く畑違いの業種・職種なので、躊躇される気持ち分かります。

介護保険制度は平成12年に開始されました。まだまだ新しい制度なので、給付や人材育成などなど整っていないのも事実です。
実際、発足当時と比べ様々な変化をしていますし、今後も見直しされていくと思います。

排泄介護の印象が大きかったようですね。ただ施設系サービスの場合、一人だけで全て背負うわけではありません。
大変な人のオムツ替えなどでは二人、時には数人どで対応することもあります。
特にまだ慣れない新人職員の場合は、ちゃんとサポートされると思うのですが・・・
一般の会社でも未経験の新人一人に、仕事を押し付けることがないのと同じように。

施設長で税込30万未満の給料ですか・・・
うーーーん・・・・。施設、法人によってもバラツキはあると思うのですが、その法人は『シブチン』ですね(苦笑)

首都圏での介護業界の給料は80%前後程度かと思います。
例えば、世間一般では500万の年収の能力→介護業界では400万程度。

だれでも歳をとって、老いいくのは事実です。
介護する立場になることもあるでしょうし、介護される立場になることもあるでしょう。
なので、お互いの負担が軽減される社会になってくれないかな~と思います。

と、長々とコメントすみません。
失礼します。

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コメント:
投稿者: 加藤
日付: 05/27/2011 05:22:00
タイトル: 情報ありがとうございます
私個人的にはかなりショッキングな内容ではありますが、自分の考えを振り返るキッカケになりました。
自分なりに情報を集めてはみますが、参考にさせていただきます。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/27/2011 18:13:01
タイトル: Re: タイトルなし
りんすけさん こんにちは
コメントありがとうございます。

> 排泄介護の印象が大きかったようですね。ただ施設系サービスの場合、一人だけで全て背負うわけではありません。
> 大変な人のオムツ替えなどでは二人、時には数人どで対応することもあります。
> 特にまだ慣れない新人職員の場合は、ちゃんとサポートされると思うのですが・・・
> 一般の会社でも未経験の新人一人に、仕事を押し付けることがないのと同じように。

おっしゃるとおり、新人一人にいきなりベテランと同じような能力を求められることはないと思ってます。ですが、何と言えばいいのでしょうか、一人でやる・ペアでやる・数人でやる、でもよいのですが、要は人数の問題ではないんですよね。端的に言えば、自分が赤の他人様の世話をできるかどうかなんですよ。おそらく、介護職というのは排泄の介護もできてナンボのものだと思うのです。赤の他人様の身体介護はできるけど、赤の他人様の排泄介護はできませんじゃ話にならんのではないかと思うわけです。

> 施設長で税込30万未満の給料ですか・・・
> うーーーん・・・・。施設、法人によってもバラツキはあると思うのですが、その法人は『シブチン』ですね(苦笑)

ええ、シブチンだと思います(苦笑)。しかし他も見てみましたが介護職に関してはあまり変わらないですね。首都圏はまだ賃金が少しは高いのかもしれませんが、一地方都市もどきの田舎では「メチャクチャ安い」のが現状のようです。これからまだまだ制度が改善されていくのかもしれませんが、劇的な改善でもない限り就業は現実的ではないと思ってます。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/27/2011 18:14:54
タイトル: Re: 情報ありがとうございます
加藤さん こんにちは

これからも随時スクーリング等の結果をアップしていきますので、私のケースで良ければ、どうぞ参考にして下さい。

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コメント:
投稿者: hana
日付: 05/28/2011 13:33:47
タイトル:
反響がすごいですね。
この就職難で、ホームヘルパー2級取得を考えている方や、介護の仕事に就こうかどうか考えている方が多いということですね。
求人が多いから、年齢で落とされる確率が低いゆえの選択肢。
介護の仕事を天職と考える方々を思えば傲慢な考え方と言えるのでしょうが。
八方ふさがりの状況から、なんとか脱したいものですね。
仕事として自分が続けていけるかどうか自己の適性が問われる唯一の職種かもしれませんね。

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コメント:
投稿者: イクタシバ イタル
日付: 05/29/2011 11:32:35
タイトル: Re: タイトルなし
hanaさん こんにちは

正直なところ、ホームヘルパーに関してここまで色々なコメントをいただけるとは思ってませんでした。
それだけ興味を持つ(もしくは持たざるを得ない)人が多いという事なのでしょう。

反響が多いのは、その反響の種類は別として悪いことではないと思っているのですが、どうも、このブログを立ち上げた元々の意図と少々ズレてきているような気がしているので、記事掲載の方針を少し考えなければと思ってます。

よろしければコメントなどを……